蔵前に住み台湾に行く

蔵前在住夫婦による台湾旅行記、蔵前情報メインのブログです。一匹の相棒猫の日常も。

台湾映画「陽光普照(邦題:ひとつの太陽)」に魅せられた  ※ネタバレなし

この記事をシェアする

f:id:kuramae-taiwan:20200216123644p:plain

ネット配信で観るようになってから映画をよく観ています。

一番好きなのは韓国映画。

20代前半に三軒茶屋シネマでイ・チャンドン監督の「オアシス」を観てから、

ずっと韓国映画が好き。

 

ただ、今回取り上げるのは台湾映画。

台湾映画は、

ウォン・カーウァイ好き、そしてトニー・レオン好きの流れで、

トニー・レオンが出ているってことで、

ホウ・シャオシェン監督の「悲情城市」を観たのが多分、初めて。

内容は正直、あまり覚えていない。

 

で、今回、取り上げるのが、

「陽光普照(邦題:ひとつの太陽)」という映画です。

f:id:kuramae-taiwan:20200215165048j:plain

 

 

この「陽光普照(邦題:ひとつの太陽)」を観るきっかけ

きっかけはグレッグ・ハン

この映画を観たきっかけはこの人。

グレッグ・ハン(許光漢)という台湾の俳優さんです。

f:id:kuramae-taiwan:20200215153450p:plain

出典:https://www.elle.com/tw/entertainment/drama/g29672140/a-sun-movie/

遅ればせながら、

昨年11月くらいから正式にNETFLIXに入りました。

今までは、何回も複数のクレジットカードでお試し登録をして無料期間だけ

楽しんでいたというセコいことをしてました…。

そして11月に登録。

 

その時にちょうど新作だった

Netflixオリジナル台湾ドラマ「罪夢者 (NOWHERE MAN)」を

台湾の景色、もしかして行ったことあるところが映るかな〜?程度で観ました。

f:id:kuramae-taiwan:20200215155501j:plain

出典:http://www.bxlac.com/archives/view-33222.html

このドラマ自体は面白かったのですが、

もちろん俳優さんなんか誰も知らないなか、演技が印象に残ったのが

この一番右の人であるグレッグ・ハンだったんです。

そこから、他にも出演している作品ないかなと探していたところ、

今回紹介する映画「陽光普照(邦題:ひとつの太陽)」に出演しており、

1月の頭にNETFLIXで配信スタートだったという流れ。

 

インスタも見てみた

グレッグ・ハン(許光漢)のインスタを観ると、なんかアイドル的。

ドラマや映画の中ではそんな空気は一切なかったけどな。

 

「陽光普照(邦題:ひとつの太陽)」のあらすじ

問題児である次男があることをし、捕まるところから物語がはじまる。

教習所に勤める父はそんな次男に手を焼き見放すように少年院で更生してもらえるよう

訴える。それに対しなんで更生するチャンスを与えないんだと反発し、一人で悩む母。

そんな家族の潤滑をさせている優秀で優しい兄。

この4人家族の崩壊と再生を中心に物語は進んでいく。

 

「陽光普照(邦題:ひとつの太陽)」の基本情報

原題は「陽光普照(A Sun)」

原題:陽光普照(A Sun)

邦題:ひとつの太陽

製作国:台湾(2019年)

日本では劇場未公開

2020年にNetflixで配信スタート

Netflixのジャンルは台湾映画、ヒューマンドラマ、インディーズ映画

R15+指定(※ちょっとだけグロいシーンあり)

 

監督はチョン・モンホン

監督:鍾孟宏(チョン・モンホン)

過去作:Godspeed [ 一路順風 ](2016年の東京国際映画祭にも出品)

長編映画としてはこの「陽光普照(邦題:ひとつの太陽)」が5作目。

 

この人は自分の映画の監督をするだけではなく撮影もします。

撮影監督としての名義は中島長雄となっていますが、これは鍾孟宏本人。

また、監督じゃなくて撮影監督として他の作品にも参加しています。

 

この監督の映画はとても評判が良いのですが、

まだ日本の劇場で公開になったことはないようです。

この映画は第32回東京国際映画祭ワールドフォーカス部門で

上映されたようですが、

映画祭では割と観られる監督みたい。

だからこそ、Netflixありがたいな〜。

他の作品もぜひNetflixで配信してくれると嬉しい。

一応、Netflixにはリクエストページからリクエストしておきました。

 

出演者はグレッグ・ハン以外は知らなかった

f:id:kuramae-taiwan:20200215172606j:plain

出典:https://www.elle.com/tw/entertainment/drama/g29672140/a-sun-movie/


キャスト

・陳以文(チェン・イーウェン) 父・阿文 役

話の本筋はこの父と弟の物語です。

この人は俳優であり映画監督でもあるみたい。

映画の中の姿は普通のおっさんなんだけど、

金馬奨(中華圏を代表する映画賞)などに出席している時のイケてるおじさん姿の

ギャップがすざましい。

金馬奨の最優秀主演男優賞を受賞。

この後に観た楊德昌(エドワード・ヤン)監督の

「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」でもちらっと出てた。

どこかのサイトに書いてあったが、裏方と兼任だそうです。

 

・柯淑勤 コー・シューチン 母 役

このお母さん役の女優さんも静かで凛としていて

雰囲気あってよかった。

 

・巫建和 ウー・チエンホー 弟・阿和 役

父と同じくこの映画の中心。

出来が悪く、やんちゃな弟。兄との対比。

この俳優さんも初めて観たんだけど、めちゃくちゃいいんです。

背は小ちゃいんだけど、雰囲気あって目もいい。

この映画観てから、いろいろ出演作あさったもん。

彼が出演しているだけで映画が面白くなる、そんな存在かもしれません。

若手演技派という感じみたい。

長澤まさみ主演の台湾ドラマショコラ~流氓蛋糕店』に出てるみたい。

 

・許光漢 グレッグ・ハン 兄・阿豪 役

優秀で優しい兄。

この兄がいたからこそ家族みんながバラバラな中でも家族として成り立ってきた。

でも優しすぎて…。

先ほども書きましたがアイドル感ぜんぜん無く、

かなりナチュラルだったし、罪夢者とはまた違ったこれまた印象に残る演技でした。

刑務所で弟と面会している時の顔は、後から考えるとかなりグッときた。

 

・劉冠廷 リウ・グアンティン

弟の不良仲間。金髪坊主。悪い。

弟が捕まるきっかけとなった人物、

そして弟が成長していくために乗り越えるべき人物でもある。

このシーンは不吉な未来を感じさせてとてもいいシーン。

f:id:kuramae-taiwan:20200215153750p:plain

出典:台北金馬影展HP

この役で金馬奨の最優秀助演男優賞を受賞した。

それくらい、かなり存在感を魅せていました。

 

「陽光普照(邦題:ひとつの太陽)」の受賞歴

金馬奨

最優秀作品賞

最優秀監督賞(鍾孟宏)

最優秀主演男優賞(陳以文)

最優秀助演男優賞(劉冠廷)

最優秀編集賞

この他、ノミネート多数。

 

「陽光普照(邦題:ひとつの太陽)」の感想

同時期にパラサイトを観たが、今でも心に残っているのはこの映画

上映時間は2時間半越えですが、

要所要所に見所があってまったく長く感じない。

むしろ、もっと長くてもいいから、

もう少し詳しく描いて欲しかったと思う部分もあるくらい。

内容としては予想外なことも起こるが、

割とストレートな映画かと思います。

そりゃパラサイト の出来はすごかった。

こんな世界が驚くような映画ではないが、

それでも2019年の台湾の映画賞の最高賞を獲ってる作品です。

私は、純粋にいい映画だと感じ、

ほぼ同時期にパラサイトを観たが、

今でも心に残っているのはこちらの映画の方です。

 

話が大きく展開していくので飽きさせない

まったく退屈しないストーリー展開。

映画って結構だらだら続くものもあるのですが、

この映画はストーリーの展開が多くあるので、

長い上映時間も全く感じさせずに、夢中になれる。

 

思わず涙してしまう名シーン

刑務所でのあるシーン。詳細は伏せますが、

ここは、思わず涙してしまいました。

いろいろ映画を観てきましたが、

ここまで心がギュッとなるシーンもなかなか無いのではないかと思う名シーンでした。

そのシーンの何とも言えない巫建和(ウー・チエンホー)の表情がまたいい。

 

映像がいいし音楽もいい

結局、私が行ったことあるなーという場所は出てこなかったのですが、

台湾はやっぱりいいなと思わせてくれる映像。

昼も夜もとても美しい。

この深みのある映像があるからこそ、

物語がより重厚にかつ鮮やかに見える。

それに音楽もかなりあっていて

この監督であり撮影監督でもある彼の映像は他の映画でもやっぱりいいらしい。

このシーンも印象的。

f:id:kuramae-taiwan:20200215153839j:plain

出典:台北金馬影展HP


(ウー・チエンホー)がすげえいい!

f:id:kuramae-taiwan:20200216132222j:plain

出典:巫建和 公式Facebook

この映画は巫建和(ウー・チエンホー)の映画とも言えます。

先ほども書きましたが巫建和(ウー・チエンホー)がとてもいいんです。

ありきたりだけど危険な魅力といいますか。

この映画を観たきっかけは許光漢(グレッグ・ハン)で、

彼もとてもいい演技をしていましたが、

巫建和(ウー・チエンホー)は、

他にも作品を観てみたいと思わせる雰囲気出まくりでした。

 

暗い話だけど鑑賞後は、ちょっと心が軽くなるような

4人家族の話なのですが、

観終わった今、もっと兄や弟を詳しく知りたいと思わせます。

終始、暗い話ではあり、

ぜんぜん希望を抱ける未来が待ってるはずがないのですが、

最後は、なんか希望を持たせるラストも悪くなかった。

 

「陽光普照(邦題:ひとつの太陽)」はNetflixでしか観れない。

すでに書きましたが、日本では劇場公開されていません。

したがってTwitterなどを見てても、

この映画を観たという人はあまり多くはいません。

唯一、今、この映画を観れる方法はNetflix。

でも台湾で昨年秋に公開されたものが、

年明けすぐにNetflixで観られるってすごいありがたい。

最初の方に書いたドラマ「罪夢者 (NOWHERE MAN)」とともに、

ぜひ観てみてください。

f:id:kuramae-taiwan:20200216132311j:plain

出典:巫建和 公式Facebook


 

★台南のおすすめ宿・鳳冰果舖(米宿・ルーミーハウス)の予約はこちらから