彼と会った日
それはポカポカ陽気の晴天の日。
我が家の路地に現れたキジトラ猫。
あれー?初めて見る猫だなー。
とても人馴れしていて、すり寄ってきます。
可愛いなーお前。
それから毎日、私が出かける時、帰ってくる時、
彼はいつもその路地にいる様になりました。
いつしかご飯を与える様になり、
いつしか家に上り込む様になり、
いつしか私のあぐらをかいた足の上に乗って寝る様になり、
いつしか家族となりました。
これは私が子供の時に実家で飼っていたキジトラ猫のお話です。
あれから20年。
またキジトラ猫・ハマグリを家族に迎えることになったわけですが、
ハマグリとの出会いは、とても今っぽいものでした。
過去記事にヨメがチラッと書きましたが、
ハマグリは博多にあるトリマーショップの店長さんに保護された猫です。
お店の近くに住むいとこは、店長さんと仲良しです。
店長さんが猫を保護するたびに、
いとこから写メが送られてきて、飼え飼えと言われてきました。(ヨメが)
しかし、私(オット)は飼う気なんか全くありません。
なぜなら猫アレルギーだから。
昔、実家で飼っていた猫も、
ちょっと戯れると、くしゃみが止まらなくなり、鼻水が出て、目がかゆくなり、
しまいには体全体が怠くなりノックダウンとなるから。
一人暮らしをしてから5日間ほど友達の猫を預かった時も、
それはそれは体調を崩しました。
その記憶が体に刻まれていたから猫を飼うことなんて一生ないと思っていました。
でも猫好き。
ヨメといつも蔵前の猫スポットを回る日々ではありました。
いつもいる猫スポットが蔵前は点在しています!
でも、なんでだろう。
急に飼おうという気になってきたのです。
なんでそうなったかはわかりません。
ヨメも逆に戸惑ってましたね。
まさか猫を飼える日がくるとは…と
そこからはトントン拍子。
飼うならもちろん保護猫。
お金で猫を買うなんて私は考えられませんね。
トリマーショップに猫を家に迎えたい旨を伝え、
現状保護されている3匹の子たちの情報をもらいます。
そして送られてきた写真の中の1枚。
そして動画。
この写真と動画が2017年9月24日のもの。
他にも三毛猫ちゃん、このハマグリとじゃれ合っているところを
一緒に保護されたキジトラ猫ちゃんが
トリマーショップに保護されていました。
選ぶというのは大変おこがましいのですが、
流石に一匹しか迎えることはできないので、
一番、引き取られなさそうな子にしようとヨメと。
そこで選んだのが保護ネーム・蛤ちゃんでした。
このハマグリは右前歯が曲がっていて、
口が完全に閉じられず、
右側だけちょっと開いちゃっている子です。
決めた!
そこから我が家は怒涛の迎える準備。
トイレやご飯、おもちゃのチョイスに加え、
動物輸送に関する情報を検索し、
手続きなど念入りに調べ、スケジュールの調整、
いとこに福岡空港の預け入れまでをお願いし...
満を持して!
2017年10月3日、
ANAに乗って福岡空港から羽田空港にやってきました。
博多BOYハマグリさん
初のひとり旅!!
さて、お迎え隊。
17時ごろ羽田に到着なので、早めに行き、ソワソワしながらお茶したり。
貨物ターミナルは国内線ターミナルからちょっと歩きます。
ANAカーゴです。ここに引き取りにきました。
動物輸送は、貨物扱いなので、
はじめは生き物なのに貨物かいっ!て
ショックでしたが、仕方ない。
私が迎えに行った様な書き方してますが、
私は行ってません。
ヨメが一人じゃ不安なので友達のろみひーちゃんが一緒に
羽田まで迎えに行ってくれました。
お迎え隊は、極度の緊張と不安でした。
動物の空輸が初めてなもので、
生きて到着してきてくれるのか
いまごろ不安でいっぱいで鳴いているだろう...
脱走してやしないか...
家まで無事たどり着けるのか...
果たして我が家に慣れてくれるのか...
そんなこんなで、ご対面!!
はじめましてハマグリさん!
心細くて鳴いていました。
おしっこ、うんちはしていない様子。
不安そうな顔をしているハマグリの動画。
ろみひーちゃんありがとー!
さあ電車でお家へ帰りましょうね。
もう少しの辛抱ですよ。
そして家に。
部屋に解き放つと、様子を伺いながら、すぐにベッドの下に入って出てきません。
1時間ぐらいはでてこなかったかな。
おもちゃやご飯で誘き寄せると、
やっとお尻をベッドの下に入れながら顔だけ出して
食べています。
一安心!
やっと落ち着いてきたねー。
絨毯で爪研ぎ研ぎー。
そしておそるおそる室内の探検をしました。
おもちゃにも反応し始めましたー。
自分が入っていたカゴにも興味津々。
そしてまったり。
眠いよねー。今日はお疲れ様ー。
そして私が会社から帰ってご対面。
これからよろしくーって。
初めて抱き上げた時の軽さったら、
めちゃくちゃ軽かったなー。
3.7kgだもんね。まだまだ子猫だね。
この日から私たちの家族になったハマグリでした。